薔薇の研究開発

さ姫の香気成分について(香りの特徴と相違点)

さ姫芳香分析
香料業界で親しまれているバラには、ロサ・ダマスセナ(Rose damascena)とロサ・センチフォリア(Rose centifolia)がある。

その2種の香気成分組成は類似しており、PhenylethylAlcohol(75%前後)をメインとし、他にCitronellol、Geraniol,Nerolなどで構成されている。

しかし、それら香気成分のバランス、また微量成分の違いにより、香気にそれぞれの特徴が現れる。


さ姫芳香分析
さ姫」はこの前2者と多少異なりGeraniolをメインとし、3,5-Dimethoxytoluene、PhenylethylAlcohol、Citronellol、Nerolなどで構成されている。

基本的な香気成分組成はロサ・ダマスセナやロサ・センチフォリアと同じであるが、Geraniolが主成分であることから、情熱的なフルーティ調が強い傾向にある。

このことが、官能評価における芳醇さや重厚さを演出している。

また、3,5-Dimethoxytolueneといったティ・ローズ特有の物質が検出されたことから、香気成分は、ハイブリット・ティ・ローズの系譜を強く引き継いでいると考えられる。


高齢者におけるローズ水を用いた芳香療法の有用性についての研究

さ姫研究島根大学
近年、高齢者が入居される介護施設において、多くの問題が起きている。

その主な原因に高齢者とのコミュニケーションがとれないことが起因していると言われている。

弊社では、島根大学医学部、介護老人福祉施設との共同研究により、さ姫ローズ水の香りが人に対してリラックス効果が有効的に作用するのかを分析した結果、一定の有用性が認められました。

今後は、空間の演出だけでなく食での香りの薔薇「さ姫」を使い、入院患者に喜んで頂けるようなメニュー開発を行っていきます。

以上の島根大学医学部との共同研究は、第7回ものづくり連携大賞特別賞を受賞致しました。

女性アスリートへの効果

さ姫研究大妻女子大学
古来より薔薇は女性ホルモン調節機能や抗菌効果、抗ストレス効果を初め、様々な研究報告がされてきました。

その中で近年、女性アスリート増加により、多くの競技種目で女性が活躍されている現状があります。

しかし、女性特有の生理現象により、月経周辺期の不快感はパフォーマンスに影響すると言われています。

女性アスリートの競技力向上のためには、身体特性を理解しうまく付き合っていくことが大切であると考えられます。

以上のことから、大妻女子大学臨床栄養管理学研究室との共同研究を行い、 食用薔薇「さ姫」をスポーツ現場に活用するための先行研究を行い、アスリートの月経状況調査と、 月経周辺期の不快症状に「さ姫」の及ぼす効果を検討しました。

※大妻女子大学との共同研究では、他にも下記の研究を行い、「さ姫」の効果や特徴を活かした商品化への検討を実施しました。

○食用薔薇「さ姫」を活用した氷・アイスクリームの癒し効果の検討
大妻女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻 井上菜奈、大友れん

○食用薔薇「さ姫」の芳香性と深紅色の特徴を生かしたスイーツ開発
大妻女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻 伊井恭子、大塚美咲


奥出雲薔薇園の薔薇柄
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